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息子の成長

少し前の出来事。



早朝、人参を栽培している自家菜園へ行って人参を5本引いて帰った。


ちょっと人参を引くだけだから、綺麗なスニーカーで行っても大丈夫。長靴に履き替えるのは面倒だし、ちょっとだけだから。


畑に行くと、ちょっと雑草が気になったり、キャベツの青虫をつぶしたりといろいろ気になる。



ちょっとだけのつもりが、けっこう畑の中をうろうろする。朝露の加減もあり、靴はみるみる泥だらけ。言わぬ事ではない。


もともとその日は朝から用事があって、人参を引いたらそれを家に持って帰ってすぐにその靴で外出する予定だった。



時間がないので泥だらけの靴を他に履き替え、泥靴は玄関に置き去り。




翌日の朝。


出勤する時、靴がきれいになっているのに気づいた。



せっかく綺麗になっているのだから職場に履いていった。




家に帰り、妻に靴を洗ったことの礼を言うと、



「あたしじゃないよ。カズが洗いよった。」



カズが?


ほう。



父の靴を洗って玄関にそっと揃えておいておく。



それでいて、そのことは自己主張せずに黙っておくなんざ、成長したもんじゃないか。



しかし。



ヤツは俺の子。



俺は父の靴を洗うとか磨くとかそういうことをしたことがない。



少し違和感を憶えたが、その違和感は次の瞬間消し飛んだ。



「洗ってあげたんじゃなくてね、あなたの靴を自分が履いていくのに泥が付いたままだと汚いから洗って履いていったんよ。言ったら怒られそうだから、黙ってるのよ」



あ。



そう。



どうも私が知らない間に、私の靴をあれこれ履いて出かけているようだ。



そういや、私の靴が玄関に散らかっていたりして、履いた憶えないのにな~と思ったことが何度かあった。




そうか。



成長したのは足のサイズ。なのね。
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むらの流儀

食と農の達人祭が終わった。


今年も大勢の方が会場へ足を運んで下さった。


成功だった。何を持って成功かと聞かれればそれはいろいろあろう。


豊友会メンバーのお店や催しもそれはもう濃い内容だったなと、我ながらではあるが思い入った。


私の思いとして成功。





このイベント、実行メンバーは6人。



会場となった農家レストランの代表に無添加の辛子明太子を生産販売している社長。古野隆雄さんのアイガモ米で美味しいお酒を造っている造り酒屋の旦那。八木山高原で窯元をしている陶芸家という4人の経営者にコンサル会社の役員、そして私。



会議は半年ほど前から行われ、イベントに近づく程に間隔が狭くなっていく。イベント直前の一週間ともなればほぼ毎日である。


8時集合。会場に8時に行っても誰もいないということもざらで、大体1時間遅れで会議が始まる。


会議に仕切りはいない。



議題も行き当たりばったり感がいつも漂っているし、話は脱線していることの方が多い。



ちょっとこ慣れた人が見れば、その日の議題を設定し、今日はここまで結論を出して、次回の予定を立てましょう、という一連の最短プロセスが頭に浮かぶ。


雑談や脱線した話はその後ゆっくりすればいい。


スタッフの一員として会議に参加した時、私もそう思った。



最初に議論すべき事をじっくり議論して決めるべき事をすぱっと決める。社会人になってからそういう風にやりなさいと言われ続けてきたからだ。


しかし、ここの会議はそうはいかない。



明太子屋さんが食べる物を作って持ってきてくれたり、農家レストランが残ったパンや果実を持ってきてくれたり。


それを頂きながら話をする。話が脱線しない方がおかしい。


真剣に議論すれば1時間もあれば片づくような内容でも必ず日付が変わる。


最初は、大丈夫なのか?そう思った。


ここで出しゃばってでも仕切りながら会議を運営した方がいいのではないか?


しかし、会議を重ねる毎にそういう遊びのなかにヒントがあって、新しいアイデアが出たりすることも見えてきた。



仕舞いには会議よりも美味しいものを頂いたり、脱線した雑談の方が楽しみになってきた。



私は同じような空気を知っている。


ムラの寄りである。



農村の集落の寄りで何かを決める時には、延々と夜遅くまで話し合いが続けられる。それこそ脱線したり、持ち寄った食い物を食べながら話は続く。延々と話す中で皆が一様に議題とその解決方向を理解し、そして初めてムラが動くのだ。


普及員時代、何度かそういう場を見た。


この人達はムラの寄りとおんなじだな。そう思ってしまうとすっと飲み込めた。



私が当初感じた違和感と同じものを持っているのがコンサルの役員さん。



やはり利益に繋がるプロセスを最短で結論づけようとする。


生業としてやっていくために最も重要なポイントである。


これが彼らの習性でもある。



何度か、彼が仕切ろうとしたことに他のスタッフが「そんなにとんとん話を進めるな」と遮った。



そうなのだ。彼らの目的は効率的に会議をやってさっさと結論を出すことではない。


回り道をしながらもその行程を楽しみたいのだ。



私はだんだんとそのことがわかってきた。そしてその楽しみがわかるようになった。


コンサルの彼がやったことは、これからフルマラソンに挑戦しようとしている者に「車で行けば楽ですよ」と言うようなものだ。


最終的には売上げから利益を得る。これは大事だ。食と農の達人祭自体、目的はそこにある。


筑豊で頑張っている農家や食に関わる人たち、そのすばらしさを外へ向けて発信していこう。


これが目的、知ってもらうという先にはお金もあるだろうがそれだけではない。

単にリピーターを増やしたり、売上げを伸ばそうとかいった端的な目標ではなくて、多くの人に知ってもらうことでその人達にも豊かになって貰いたいといった人と人の出会いやつながりに喜びを見いだそうとする精神世界が広がっているように思える。


そのことが少し見えるようになったから私はここにいる。



コンサルの彼もそのことに気づけばもっと楽しいのにな、と思う。


ここにはビジネスの尺では計れないどでかいブツがある。



日本の農政は、大規模農家か集落営農組合というムラ組織に農地を集積し、大規模化したうえで集落の農業の担い手と位置づけようとしてきた。集落営農組合は任意組織ではなく、法人化してその実態をはっきりとさせる。この一連の流れに日本の多くのムラは翻弄され続ける。


ムラの原理に行政のやり方を持ってきてとんとんと話を進めようとしてもムラは動かないのだ。


担い手を明確化して大規模化する、というのは行政の都合。


ムラがどこを目指すのかはムラが決めることである。そしてその決め方もムラの流儀でしか決めることは出来ないのである。
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てしまぶどう園

Author:てしまぶどう園
川崎町にあるちっちゃなぶどう園。
私はそこで生まれ育ちました。
手嶋ぶどう園では、ぶどうづくりをぶどうに任せることにしました。
私たちはぶどうの声を聞き、ぶどうがやりたいようにやるお手伝いをしています。
自然に任せて自然のなかで生きる。

そういう生き方ができたらいいなと思っています。

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手嶋ぶどう園
電話0947(72)3273
fax 0947(72)5454
〒827-0004
福岡県田川郡川崎町田原
田原交差点そばジョイフルの前
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※17時以降ぶどうが無くなると閉店します。
遅くにご来店の際はご連絡下さい。
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